第29回 海洋工学パネル (2004/1)
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2003.12.9
関 係 各 位
日本海洋工学会
会長 寺本俊彦
日本海洋工学会 第29回海洋工学パネル開催のご案内
この度、日本海洋工学会は「排他的経済水域及び大陸棚の調査・開発・保全」をメインテーマに第29回海洋工学パネルを開催致します。ご多忙とは存じますが、関係の皆様とお誘い合わせの上、多数ご参加下さいますようご案内申し上げます。
また、日本海洋工学会について詳しい内容をお知りになりたい方は、下記ホームページをご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/JFOES/
1.概要
日 時: 2004年1月30日(金) 9:30-17:30
会 場: 東京大学 海洋研究所 講堂
〒164-8639 東京都中野区南台1-15-1 電話 03-5351-6342(代表)
1. JR新宿駅西口から京王バス乗車、弥生三丁目下車、徒歩3分
2. 営団地下鉄丸ノ内線、中野新橋下車、徒歩10分
3. 京王線幡ヶ谷駅下車、徒歩20分
4. 都営大江戸線西新宿五丁目駅下車、徒歩10分
案内地図をご希望の方は、次のホームページをご覧下さい;
http://www.ori.u-tokyo.ac.jp
「日本語」→「海洋研への道順」と進んで下さい。
参加費: 一般 6,000円、学生 無料
(一般参加者へは、パネル開催後テキストが送付されます。学生はテキストなし)
2.懇親会
時 間: 17:45-19:00
会 場: 東京大学 海洋研究所 会議室
参加費: 3,000円
3.テキスト
価 格: 一般 2,000円、 学生 1,000円(ただし、テキスト購入のみの場合)
4.参加申し込み
文頭に「第29回海洋工学パネル」と明記し、懇親会への参加の有無、所属、住所、所属学会、 電話・FAX番号、メールアドレスをご記入の上、事務局(6.参照)まで、メール、FAXまたは 郵送でお申し込み下さい。
◎当日申込も可
5.パネル参加費等の支払い
パネル参加費、懇親会参加費、テキストのみ購入のお支払いは、銀行または郵便局よりお支払い をお願い致します。また、当日会場でのお支払いでも結構です。各振込口座は下記のとおりです。
銀行振込の場合
銀行名: 三井住友銀行 霞ヶ関支店
預金種別: 普通預金
口座番号: 6583116
口 座 名: 社団法人国際海洋科学技術協会
郵便振替払込の場合
口座番号: 00190-5-151360
加入者名: 日本海洋工学会
尚、銀行振込の場合は受付確認のため、振込確認証のコピーを事務局までFAXして下さい。ま た、郵便局振込の場合は、払込取扱票の払込金受領証を領収書とさせて頂きます。
6.日本海洋工学会パネル事務局(参加申し込み・お問い合わせ)
社団法人国際海洋科学技術協会気付け 担当 猪口茂樹
〒107-0052 東京都港区赤坂1-1-17 細川ビル401号
電話 03-5114-8773 FAX 03-5114-8774 E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
あるいは、下記日本海洋工学会運営委員にお問い合わせ下さい。
電話 E-mail
海洋音響学会 渡辺 好章 0774-65-6268 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
海洋調査技術学会 寺本 俊彦 03-3706-6330 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
〃 我如古康弘 03-3543-0686 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
資源素材学会 熊谷 輝雄 0471-24-1501 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
〃 山崎 哲生 0298-61-8721 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
石油技術協会 増田 昌敬 03-5841-7063 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
土木学会 遠藤 茂勝 047-474-2445 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
〃 勝井 秀博 045-814-7226 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
日本建築学会 野口 憲一 03-5381-5520 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
〃 増田 光一 047-469-5390 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
日本水産工学会 川西 利昌 047-469-5421 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
日本造船学会 池上 国弘 095-838-5159 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
〃 浦 環 03-5452-6487 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
内容:
第29回海洋工学パネル
パネルテーマ : 排他的経済水域及び大陸棚の調査・開発・保全
[コンセプト]
我が国の排他的経済水域は、おおよそ国土の12倍で世界第6位の広さを有している。さらに、現在の国土の1.7倍にあたる面積の大陸棚が新たに認められる可能性があり、2009年の申請期限に向けて、大規模な大陸棚調査が実施されようとしている。排他的経済水域及び大陸棚の調査・開発・保全は、我が国の国益を守るための基本的戦略とみなされる。そこで、当パネルでは、主題に掲げるテーマで、我が国の排他的経済水域及び大陸棚の調査・開発・保全に関して、政策、大陸棚調査、資源開発、環境保全などについての話題を提供し、討議することとした。
午前は、国連海洋法条約における排他的経済水域及び大陸棚制度の法的内容と国際的動き、我が国における大陸棚調査の基本戦略と調査技術等をご紹介頂き、討議する。
午後は、排他的経済水域及び大陸棚における鉱物資源・水産資源のポテンシャルとその開発・利用、環境保全に関する船舶バラスト水問題等をご紹介頂き、排他的経済水域及び大陸棚における資源開発、保全に関して討議する。
[プログラム]
午前の部 司会 日本海洋工学会 運営委員 渡辺好章(海洋音響学会)
9:30- 9:35
開会挨拶 日本海洋工学会 会長 寺本俊彦(海洋調査技術学会)
9:35-10:20
1.国連海洋法条約の排他的経済水域及び大陸棚制度
葉室和親 千葉大学 法経学部 法学科 教授
1994年に発効した国連海洋法条約では、領海の外の距岸200海里までの水域での天然資源の探査・開発・保存・管理及び経済的な目的で行われる探査・開発のためのその他の活動に関して沿岸国の主権的権利が及ぶ排他的経済水域の制度が新たに規定され、またその範囲が大陸縁辺部の外縁までに拡大された法的な大陸棚についても規定されている。我が国は、1996年に同条約を批准するとともに、排他的経済水域及び大陸棚に関する法律を制定している。同条約のこれら2つの制度の成立経緯及び内容について説明するとともに、排他的経済水域及び大陸棚に関連するいくつかの国際的な動きについて説明を行う。
10:20-11:05
2.海上保安庁における大陸棚調査の取り組み
谷 伸 海上保安庁 海洋情報部 大陸棚調査室 室長
海上保安庁の大陸棚調査は、当初予定の概査が15年度末に完了し、国連ガイドラインに基づく精査に入っている。一方、ロシア連邦の大陸棚延伸の申請に対する委員会の勧告の状況から、わが国の調査内容を一層充実するべき必要が明らかとなり、15年8月に内閣の大陸棚調査に関する関係省庁連絡会議において調査の仕様等が決定された。今後、膨大な量の調査を政府一丸となって実施していくこととなるが、官公庁船のみによる調査では平成21年の申請期限に間に合わない恐れがあることから、民間の協力を得て調査を推進することとしている。
11:05-1150
3.大水深域における石油資源等の探査技術等基礎調査
神田慶太 石油公団 地質調査部 地質調査課 課長代理
棚橋道郎 金属鉱業事業団 技術開発部 探鉱技術開発課 特別調査員
経済産業省では、平成10年度から8年計画で大陸棚延長の可能性のある海域について石油・天然ガス及び海底鉱物資源等の資源調査を行い、資源の賦存可能性に関するデータ取得を行っている。
本事業は、物理探査船を使用し、二次元マルチチャンネル地震探査等を行い、海底上部の堆積構造を把握・解析する「地震構造調査」、金属鉱業事業団所有の第2白嶺丸を使用し、海山及び海底よりLC(ラージコアラ)、BMS(ボーリングマシンシステム)等を用いた試料採取・分析を行い、資源ポテンシャル等を評価する「層序区分調査」からなり、これまでに測線長約24,000kmの海上物理探査及びBMS約40点等の試料採取を実施している。
11:50-12:30
討論1
12:30-13:30
昼食・休憩
午後の部-1 司会 日本海洋工学会 運営委員 熊谷輝雄(資源・素材学会)
13:30-14:00
海洋工学関連会議報告等
14:00-14:45
4.EEZ内及び大陸棚の深海底鉱物資源のポテンシャル
山崎哲生 産業技術総合研究所 海洋資源環境研究部門 主任研究員
厳密な意味で鉱物資源に関する定義を当てはめると、わが国のEEZ内及び大陸棚の深海底鉱物資源のポテンシャルについては、ほとんどわかっていないというのが実状である。これは、①高い含有率(密度)であること、②量的にまとまっていること、③場所が良いこと、④経済性が見込めること、という条件を満たさなければ、そもそも開発可能な「資源」とは呼べないことによる。このような情報が集積されているケースは皆無であり、現状を正確に表現すると、「わが国のEEZ内及び大陸棚において、資源としての開発可能性のある深海底鉱物資源が発見されている」ということになる。本講演では、これらの深海底鉱物資源の賦存状況と、それらの技術・経済的開発の可能性について紹介する。
14:45-15:15
コーヒーブレイク
午後の部-2 司会 日本海洋工学会 運営委員 川西利昌(日本水産工学会)
15:15-16:00
5.水産資源のポテンシャルとその有効利用
船越茂雄 愛知県 農林水産部 水産課
日本は世界の主要な漁業大国であるが、世界一の水産物輸入国でもある。しかし、将来の世界的人口の増加と食料危機を視野に入れたとき、世界の三大漁場の1つ、我が国200海里水域内の水産資源の有効利用が求められている。水産資源は生物資源であるから子孫を残すための旺盛な繁殖ポテンシャルを持っているが、海洋生態系の中では資源変動と豊凶をくり返している。こうした再生産可能な生物資源は、合理的管理を行えば持続的利用が可能と言われてきたが、我が国の漁業生産量は、この10年で約半減し厳しい状況にある。遠州灘、伊勢・三河湾の沿岸資源の事例などを紹介しながら、水産資源の人為的制御の可能性などについて考察し、200海里水域内の漁業生産を展望したい。
16:00-16:45
6.船舶バラスト水の管理
菊池武晃 社団法人日本海難防止協会
外来水生生物の侵入・帰化による既存海洋生態系の破壊・撹乱が地球規模の環境問題としてクローズアップされており、船舶のバラスト水中に内在する水生生物ヒッチハイカーが、バラスト水排出により排出水域に移動・定着することも大きな要因といわれている。船上バラスト水管理を既に強制または予定している国・州も少なくない。バラスト水排出による海洋生態系への影響を最小化するバラスト水管理に関する国際条約の2004年2月の採択が予定されており、条約への対応策およびバラスト水処理装置の開発が、わが国はもちろん各国で進められている。本講演では、国際条約の概要及びわが国を含めた各国の対応と処理技術の現状等について紹介する。
16:45-17:25
討論2
17:25-17:30
閉会挨拶 日本海洋工学会 副会長 山崎哲生(資源・素材学会)
17:45-19:00
懇親会 司会 日本海洋工学会 運営委員 我如古康弘(海洋調査技術学会)