TRM (Time Reversal Mirror) 研究部会報告書

概要

本報告書は、平成18年から19年にかけて行われたTRM (Time Reversal Mirror) 研究部会での調査内容をまとめたものである。
Time Reversal とは、位相共役波(=時間反転波、Phase Conjugate Wave = Time Reversal Wave)を発信することで、時間が逆転した音波伝搬を発生させ、音波を収束させる方法である。この鋭い収束特性は、 ソーナーや通信などの水中音響技術に応用できることが期待される。本研究部会では、海外の文献調査を中心に、Time Reversalに関する応用技術についての調査が行われた。
本書によって、研究部会の成果が多くの方の参考になれば幸いである。

目次

第1章 概要
第2章 位相共役波の海洋音響への応用の初期の研究例
第3章 位相共役の医療超音波分野での研究
第4章 位相共役波の分解能に関する研究例
第5章 韓国での研究例

5.1  Prof. J.R.Yoon(釜慶国立大学)の研究
5.2  Dr. J. S. Kim(ADD)の研究

第6章 ソーナー、イメージングへの応用例

6.1 ソーナーへの応用例(その1)
6.2 ソーナーへの応用例(その2)
6.3 非線形イメージングにおける応用例

第7章 海中周囲雑音に位相共役を適用した研究例
第8章 位相共役波による通信