過去のイベント/募集案内

2004年度 海洋音響学会 研究発表会結果報告 (2004/5)

2004年度研究発表会報告

倉本和興 (海上保安大)

2004年度の海洋音響学会研究発表会は、2004年5月27日(木)、28日(金)の2日間にわたって、東京工業大学百年記念館フェライト会議室において行われた。参加者は延べ122名で、2日間を通じてほぼ満席状態であった。

 今年は1日目に、通常総会の他にNPO法人化への設立総会が開催され、発表時間に多少制約があったが、水産音響、生物音響、位相共役波、音波伝搬、海底音響、海洋計測、信号計測など合計35件の研究発表が行われた。又、今年度から新しい企画として、2日目に会議室のホールを利用してポスターセッションを行った。この目的は、留学生を含む学生等の若手研究者が発表し易くするためであったが、合計10件のポスターによる発表があった。

ポスターセッション風景

poster4          poster6

 

 特別講演には、産業技術総合研究所中国センターの上嶋英機氏に「瀬戸内海の自然環境再生に向けての取り組み ~ 環境修復技術の育成と展望 ~」と題してご講演頂いた。瀬戸内海に代表される閉鎖的海域の環境問題、そして環境修復・再生のための技術的取り組みなど、我々の身近な問題の海洋について広い見地からのお話を聞くことが出来た。海洋音響技術が環境修復・再生に果たす役割もまた大であると考えさせられた。また、世界最大規模である瀬戸内海大型水理模型による実験的研究や、瀬戸内海の実海域で実施している環境修復技術にも触れられ、「リアルに水に接することの重要さ」を改めて教えられたような気がする。

kouen

特別講演を行う上嶋英機氏

 

 1999年から開始した優秀論文発表賞は、下記に示す3名の講演者・発表に対して授与された。今年度は、1日目、2日目の口頭発表からそれぞれ1名、ポスター発表から1名を選定した。今回の発表会では、優秀論文発表賞の対象となる若手研究者(35歳未満)による発表が合計21件と幾分増大し、これもポスターセッションを実施した成果の表れと思われる。若手研究者の今後の益々の発展に大いに期待したい。

終わりに、本研究発表会を企画、実行する上でお世話になった多くの方々に感謝致します。

優秀論文発表賞の受賞者と演題

 1.貞安 一廣(北大大学院・水産)

  遊泳による魚体の屈曲運動がターゲットストレングスに与える影響

 2.志村 拓也(海洋研究開発機構)

  Active Time Reversalによる水中音響通信の基礎的検討

 3.石田 和也(東海大・海洋)

  高間隙率海底堆積物表面からの音波反射特性