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平成16年度 海洋音響学会 第1回講演会 (2004/11)

平成16年度第1回海洋音響学会講演会開催案内

日時: 平成16年11月8日(月) 13:00-15:00

場所: 海洋研究開発機構(JAMSTEC)東京事務所 会議室

      東京都港区西新橋1-2-9 日比谷セントラルビル10階

     TEL: 03-5157-3900(代表)

   http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/access/tokyo/index.html

交通機関: 地下鉄都営三田線「内幸町」駅下車徒歩1分

演題: Acoustic Seabed Classification to map the sea floor

海底底質マッピングのための音響的技法による底質分類

講演者: Dr. Jon Preston (Quester Tangent Corporation,Sidney,BC,and an adjunct

professor at the University of Victoria)

 参加費: 名誉会員・通常会員 無料, 賛助会員・学生 1,000円, 一般 2,000円

 

講演内容: 

演題:海底マッピングのための音響技法による海底底質分類

過去において、海洋調査を行うもの達は、底質の分類の解釈に音響測深機を使用してきました。分類はアナログ記録された音波の反射強度とコヒーレンスから推察されていました。その作業は非効率的であり、また、作業者によりその解釈が異なる欠点があります。また、その再現性にも疑問が残る作業でした。

今日では、類似した技術を使用してマルチビーム測深機のデータとサイドスキャンソナーのデータを使用して海底底質の分類を行うことができます。2通りの専門分野に分けられています。自動化された分類は未だ広く使用されてはいません。本講演において、音響測深機とマルチビーム測深機やサイドスキャンソナーなどのスワッスイメージを使用した自動化された底質分類の技術といくつかの例を紹介します。

海底から反射した音響強度とパルスの特徴は、海底の底質や音響インピーダンス、海底下の残響状態に影響されます。リモートセンシングによる底質分類では、音響データ収録システム、自動化された品質管理コントロール、各種補正機能、音響波形又はイメージパッチを音響的に分類するアルゴリズムが必要となります。

イメージ処理におていは音響強度、テクスチャが分類に使用されます。底質はそのいずれにも影響を与えます。そのためシステムはその細部とジオメトリの補正を行うように設計されています。後者は入射角補正が主なものとなります。底質分類の過程において、これらの影響は除去又は低レベルに抑える必要があります。マルチビーム測深機を使用した場合、測深データもその補正に使用されます。レンジと入射角に対して系統的に変化する音響強度は、補正テーブルを使用して一貫して除去されます。

後方散乱の系統的な分析は、音響的分類手法の基礎となっています。クエスタータンジェント社 (QTC) の音響底質分類装置とソフトウェアは上記のような測深機の音響波形又はマルチビーム測深機、サイドスキャンソナーのイメージを使用して分類処理を実行します。開発されたこれらのシステムの現在の能力はある部分でユーザーの要求を満たし、ある部分はいまだ発展途上となっています。浅海域において音響波形を分析するためには高サンプリングレートと深度依存性の除去が必要となります。QTC VIEW� 5はこれらの条件を満たすために開発されました。マルチビーム測深機とサイドスキャンソナーのデータは多岐にわたるフォーマットで記録されています。QTC MULTIVIEW� とQTC SIDEVIEW�は生データに含まれているすべての情報を柔軟に利用し、各々のシステムの特徴を十分に生かすように設計されています。これらのデータ処理により視覚にのみ頼った分類より素晴らしい底質分類を可能にします。

講演者紹介:

Dr. Jon Preston

Dr. Jon Prestonは、Quester Tangent社研究開発部門のシニアサイエンティストを務めています。音響底質分類システムの改善と機能拡張を担当しています。彼は、Quester Tangent社で音響データ収録装置と音響波形から底質の分類を行う2つのソフトウェアを開発しています。これまでに数多くのコンファレンス紙に発表しており、音響底質分類において2つのパテントを取得しています。海軍海洋研究部門に在籍した12年間で高周波ソナーシステムを専門とし、実務的な面としてイメージ処理、曳航体のポジショニングと安定性、底質分類を研究していました。また、海底底質分類プロジェクトのカナダ代表を務めています。

Quester Tangent Corporation

Quester Tangent 社は1983年に創業しました。 Quester Tangent先端技術開発に富んだ歴史を持っています。リアルタイムデータマネージメントをはじめとし、水路測量とナビゲーションシステムなど高度なシステムインテグレーションを行ってきました。これら幅広い経験からデジタル音響底質分類製品が開発されました。Quester Tangent社は音響底質分類装置を扱う初めてのワールドワイド企業です。この分野に特化し、独創的なデジタル音響底質分類製品群を開発してきました。

Quester Tangent 社は現在ハイスピードデジタル技術と先進的なデジタルテクノロジーを底質分類装置に採用しています。これらの技術はシングルビーム測深機によるリアルタイム底質分類、完全波形の後処理、マルチビームデータ、サイドスキャンソナーデータのイメージ処理に採用されています。

Quester Tangent社のテクノロジーは30カ国以上で使用され200を超える調査実績を持ちます。ユーザーは水産、生態分布調査者、水路測量業務者、海洋地質学者、軍事関係など多岐にわたっています。